杭州湾海上大橋の中間地点に当たるプラットフォームが完成に近づいている。東京湾アクアライン上にある通称“海ほたる”に似た機能を持つパーキングエリア(PS)になる予定で、東西148メートル、南北99メートル、占有面積は1万2000平米、建物面積は3万8000平米となる予定。


 この中国版“海ほたる”は、杭州湾大橋において、南岸から19キロ、北岸から17キロ地点に位置する。今年中の完成を目指すという。

 杭州湾海上大橋は杭州湾を南北に縦断する世界最長の海上橋。2008年5月1日に開通している。北は嘉興市海塩県、南は寧波市慈渓県級市を結び、全長35キロ673メートル、6車線で、最高速度は時速100キロメートル。通行料金は80元(約720円)。

 杭州湾海上大橋の開通当初は景色を見るために徐行運転をしたり、駐車したりする者が多く、大渋滞が発生した。追突事故も多発したという。中国版“海ほたる”はまだ通称はないようだが、これら問題を解決しつつ、通行料金に見合った観光スポットとして定着するかどうか、注目される。(編集担当:鈴木義純)

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