中国では7月になり、ウェブサイトでローラ・チャン(陳怡)の画像が急増した。多くはビキニ姿など露出度が高いもので、日本で発売された写真集などを流用したものとみられる。


関連写真:そのほかのローラ・チャンに関する写真(件)

 ローラ・チャンは湖南衛星テレビの歌手オーディション番組「超級女声(スーパー・女性ボーカル)」で2005年に入賞したことがきっかけで、2007年に日本での芸能活動を始めた。

 「超級女声」の放送開始は2004年。湖南衛星テレビの視聴率全体を全国放送の中国中央テレビに次ぐ全国2位に引き上げた“おばけ番組”だった。同テレビは視聴者が携帯メールで投票する方式で、局は携帯メール関連の手数料でも莫大な収益を上げたとされる。中国では知名度がなかった陳怡だが、「超級女声の入賞者が日本で成功」のニュースは注目された。

 ところが中国で、「ローラ・チャンAV出演疑惑」が浮上。中国で紹介された写真のほとんどが、男性週刊誌掲載のものなど、露出度が高いものだったことが、発端だったようだ。

 誤解を決定的にしたのが、言葉の問題だ。中国語で俳優を意味する言葉は「演員」。男性の場合は「男演員」、女優は「女演員」と言う。もともと「俳優」、「女優」の呼び方はなく、「女優」という言葉は、AV(アダルト・ビデオ)と合体した「AV女優」の形で、中国で知られるようになった。単に「女優」と言っても、「AV女優」と思われる。
「ローラ・チャンが日本で“女優”になった」との情報を「AV女優になった」と誤解・曲解した人が多かったとされる。

 「AV出演」の噂は下火になったが、中国ではローラ・チャンが「私の武器は“セクシー”」、「中国人女性のカラダは中国人の男性のもの」などの大胆発言をしたと伝えられた。ローラ・チャンをめぐる「ドッキリ」は、今後も続きそうだ。(編集担当:如月隼人)

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