「喜羊羊(ハンドルネーム)」さんは5日、中国のポータルサイト「鳳凰網」が運営する投稿ページ「鳳凰網論壇」に「上海の金持ち女性、改めてネットで恥知らずな狂態をさらす」と題して写真と文章を投稿した。写真はクラブやホテルの室内で男女が遊ぶ写真で、「乱れた風俗」として批判が多く寄せられた。
上海人に対する非難も同様に多い。

 「喜羊羊」さんが投稿した写真は23枚。クラブで酒を飲んだとみられる男女が絡みあう様子や、女性同士がキスをしたり胸を触りあう写真、ホテルとみられる1室で男女が撮影したと思われる写真が並ぶ。ほとんどの写真で、撮影対象の顔が露出している。「喜羊羊」さんは、「上海の女子学生は、多くが虚栄心のかたまり。生まれつきの社交の花と思っている。信じないならば、つきあってみればよい」と主張した。

 寄せられた声で、まず目立つのは「風俗の乱れ」を指摘するものだ。「発情したメス犬」、「金は持っているが人格は……」、「目まいがする」、「売春婦の予備隊」、「社会が混乱すれば人も混乱する」、「恥知らずめ」などの意見が並ぶ。

 同様に目立つのが、上海人(上海出身者)や上海の女性を非難する書き込みだ。「上海人はよく知らないが、よい評判を聞いたことはない。写真を見るかぎり“恥知らず”」、「上海の犬は、皆殺しにしろ」、「『あなたは上海人』との言い方は、つまり悪口」などの声が並ぶ。
時おり「上海人を愚弄することは許さない」などの書き込みがある。

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◆解説◆
 中国では日本で普通に想像される以上に、国内他地域への対抗意識が強い。1990年代のインターネットが普及しはじめたころに、「河南省の人間は信用できない」、「中国には悪人が多いが、とりわけ集中しているのが河南」、「諸悪の根源は河南人」など、河南省出身者に対する“袋叩き”が持ち上がった。共産党・政府も対策のため、「まったく根拠がない」、「同胞に対するいわれなき蔑視(べっし)はやめよう」などと呼びかけた。

 一方、長期にわたり“バッシング”の対象になっているのが上海人だ。特に北京など中国北部地域での上海人に対する警戒心は強い。港湾都市・商業都市としての上海は、19世紀なかばに列強諸国に対して開放港とされたことで誕生した。その後、20世紀前半には「アジア最大の近代都市」としての地位を確立。国際的都市としての評価は、東京よりもはるかに高かった。

 商業が発達し、「機を見るに敏」という上海人気質は、他地域の人の「上海人には、いつも、してやられる」との意識を生むことになった。上海人に対する「敵視」は、「嫉妬(しっと)」という側面が否定できない。中国北部の人間は、広東人に対しても、似たような敵意を向ける場合がある。


 北部の人間の南部出身者に対する感情は漢族にかぎったわけではなく、代表的な北方民族であるモンゴル族からも、「東北地方や北京の人間は、比較的律儀で信用できる人が多い。上海や広東の人間とビジネスをする場合には、よほど警戒しないとひどい目にあう」などの声の聞かれる場合がある。(編集担当:如月隼人)

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