新華社電によると、河南省・文物局が27日に「三国時代の曹操の墓」と断定した同省安陽市郊外の「曹操高陵」で、女性の遺骨2体が見つかっていたことが分かった。それぞれ20歳・40歳前後で、殉死者とみられている。


 女性の骨は、曹操のものとみられる骨があった中央の墓室の両脇にある副室から1体分ずつみつかった。骨密度が比較的高く生前は栄養状態が良好だったと考えられることから、身分が比較的高い女性が殉死したと推定されている。

 ただし、曹操が死去した際には宮廷の多くの女性を殉死させたとされており、女性の骨が2体分しか見つからなかったことには疑問も感じられるという。

 曹操は生前、自分の墓の盗掘を防ぐため、72カ所の家廟を作らせたという。安陽市郊外の「曹操高陵」は2005年末に農民が発見した。作業中に、水が地面の1カ所で消えてしまうことに気づき、掘ってみたところ大きな空間があったという。(編集担当:如月隼人)

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