フランス、スペイン、日本、韓国が新型の強襲揚陸艦開発に全力を注ぐ中、米国海軍はその一歩先を進んでおり、新たに建造した「アメリカ」級強襲揚陸艦は、すでに「準空母」レベルに達している。中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。


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 ドイツの『defenseexperts』サイトは、7月1日、米国海軍が先日、「コスト+固定利益」で1.75億ドルもの資金を投じて最新の強襲揚陸艦LHA-7の購入準備に入ったことを公表した。次世代「アメリカ」級強襲揚陸艦の初代LHA-6「アメリカ」号はすでに建造を25%ほど終えており、今回米国が購入を考えているのはその2隻目となる。

 ここ数年、各国の海軍では、空母や大型強襲揚陸艦開発ブームが巻き起こっている。米国もその分野で後れをとるまいと、超大型核動力空母の開発を進める一方で、より先進的な強襲揚陸艦開発についても手を緩めようとはしない。

 韓国の「独島」級揚陸艦や日本の「ひゅうが」級ヘリ搭載駆逐艦に、空母の面影が存在すると言うなら、「アメリカ」級の強襲揚陸艦は言うまでもなく「準空母」である。その200メートル以上の甲板と4万トン以上の排水量は中小型空母のレベルに達している。

 海軍型F-35が配備されれば、「アメリカ」級艦載機の優勢は相手の先進戦闘機に比べて一目瞭然(りょうぜん)だ。先進防空システム突破や上陸部隊支援の実力も備えているため、「アメリカ」級の強襲揚陸艦は完全に空母に代わって沿岸封鎖を行い、その抑止力となることができよう。(編集担当:米原裕子)

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