英国メディアが日本のフカヒレ工場について、「地獄のようだった」、「残酷な殺りくが行われている」と批判したことを受け、中国の大手ネットメディア「網易」が20日、香港のカメラマンAlex Hofford氏の取材による取材記事を掲載した。

 日本におけるフカヒレの一大産地として知られる宮城県気仙沼市を訪問したAlex Hofford氏は、気仙沼漁港で行われているフカヒレの生産現場を写真とともに詳しくレポートした。
記事では、「フカヒレ生産の中心である気仙沼市では、2009年だけで3万1500トンのサメが水揚されたが、これらのサメから取れたフカヒレの半分が香港や上海に輸出されている」と報じた。

 現在、日本国内で水揚げされるサメは1960年代には6万5000トンだったのに対し、現在では3万5000トンにまで減少した。記事は、「日本で水揚げされるサメの9割が気仙沼漁港に水揚されている」と報じ、フカヒレをめぐる問題は中国だけの問題ではなく、気仙沼を訪れたうえで改めて問題と向き合ってほしいと主張した。

 続けて、サメからフカヒレを切り取る作業などを写真で詳しくレポートしたうえで、「気仙沼で処理されたフカヒレの半分は、香港や上海の富裕層に向けて輸出される。中国人富裕層にとって、気仙沼産のフカヒレは高品質かつ贅沢(ぜいたく)の象徴であり、ブランド品なのだ」と紹介した。(編集担当:畠山栄)

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