当局が「曹操の墓」と認定した最大の証拠は、墓室内で発見された石板。閻氏は地元農民が書いて署名したという、手書きの「証明」を公開した。「賈書記が、『魏武王(=曹操)』などの文字がある石板63枚を作らせ、私と別の人に墓室内に埋めさせた」などと書かれている。日付は8月23日。
一方、賈書記は、「このメモこそ、捏造されたもの」と主張。「署名にある住所の村名に誤字があるが、現地の人なら考えられない」、「『魏武王』の文字がある石板は8枚だけ。それ以外の石板は、どう考える」「メモを書いた村民も『閻氏に資料を提供したことはない』」と否定した」などと反論した。賈書記は、閻氏を告訴することも検討しているという。
「歴史上の有名人のゆかりの場所」と認定すれば、莫大な観光収入が認められるため、中国各地で「誘致合戦」が発生している。学術的に断定されていない場合、複数の地域が「猛烈な戦い」を繰り広げる場合もある。
三国志絡みでは、四川省眉山市彭山県が、同県内にある古墓が「劉備(玄徳)のもの」と主張して、認定のための運動を展開している。墓室内に残る壁画が決め手のひとつとの主張だが、千数百年前の壁画が鮮やかな色彩を保ち、取材の記者にフラッシュをたかせて撮影させるなど、考古学の常識としては考えられない行為も目立つ。
群雄が各地に割拠し、虚実を尽くして戦いを繰り広げた三国志の世界だが、現在も、何が「虚」で何が「実」か分かりにくい争いが繰り広げられている。(編集担当:如月隼人)
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