神戸市立王子動物園で9日、14歳の雄のパンダ「コウコウ(中国名は龍龍=ロンロン)」が死亡した件で、日本側は賠償金50万ドル(約4200万円)を支払う取り決めだ。東方網が報じた。


 中国野生動物保護協議会によると、日中双方の取り決めにより、貸し出したパンダが死亡した場合の賠償は50万ドルと決められている。

 コウコウは王子動物園が中国から借り受けていた。同動物園は人工授精のため精子を採取しようとしたが、麻酔から覚める途中でコウコウは心肺停止になった。中国側も専門家を派遣し日中共同で死因を解明する。

 王子動物園は、雌のタンタン(14歳)に発情の兆候がみられたことから、精子採取を試みたと説明したが、中国では「パンダから精子を採取するのは、3-5月に限られる。秋に精子が採取できる可能性はほとんどない」と、日本側の試みに批判的な意見を述べる専門家もいる。

 四川臥龍ジャイアントパンダ研究センターの獣医学専門家は、「(日本側から)精子の採取を行うとの連絡は受けなかった」として、麻酔と死亡の関連を疑っている。(編集担当:如月隼人)

【関連記事・情報】
神戸でパンダ急死を中国人はどう考える?また日本に贈るべき?(2010/09/11)
神戸・王子動物園で献花台、パンダのコウコウにお別れ(2010/09/10)
パンダのガス中毒死、公式発表に疑問の見方=中国メディア(2010/07/27)
パンダ死亡、動物園説明「防空ごうから有毒ガス」=山東(2010/07/27)
野生パンダの繁殖行動“9日間以上”…専門家も「初めて見た」(2010/04/23)
編集部おすすめ