汚染のない環境で作られた安全な食品につけられる中国の「緑色食品」マークが、国外に浸透し始めているという記事を、中国新聞社が掲載した。

 「緑色食品」は汚染のない環境で生産された高品質で栄養のある食品であることを証明するマークとして1991年に作られた中国初の品質証明商標。
以来中国国内では「緑色食品」マークのついた食料品を多く見かけるようになった。記事によると、現在国内の大中都市における「緑色食品」の認知度は70%を超え、「緑色食品」マークを正しく使用している企業数は6000社以上、品目数は15700品を超えているという。

 そして、最近では「緑色食品」が国際市場にも進出しているという。現在までにすでに香港・日本・アメリカ・ロシア・イギリスなど8つの国と地域で商標登録に成功しており、4カ国7企業の22製品で「緑色食品」マークが使われている。また、2001年から09年までの9年間で、「緑色食品」の輸出額は2000万ドルから21億6000万ドルと100倍以上に増加したとのことだ。

 記事では「国内外市場での認知、信用力が絶えず高まっている」と伝えられたが、次々と明るみに出る中国国内の食に関する問題が影を潜めない限りは、「緑色食品」の訴求力向上は厳しそうだ。
(編集担当:柳川俊之)

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