今回の研究では、中国産たばこ13種で計測され、最大でカナダ産たばこの3倍の重金属が含まれていたという。
しかし一方で、中国メディアはこの13種類のたばこのブランドが、白沙、大前門、都宝、紅双喜、黄金葉、Happiness(吉慶)、紅河、紅金龍、紅梅、紅旗渠、紅塔山、石林、壹枝筆であったことが明らかになった、などとしている。
一部は現在までに生産停止になっているものもあるが、紅塔山、紅双喜など、全国区の超人気銘柄も含まれている。
ただし、中国のたばこが多かれ少なかれ重金属が含まれていることに対しては、中国でも否定する論調は少ない。混入経路としては、生産過程の土壌。開発に次ぐ開発で中国の土壌汚染が深刻化しているのは周知の事実。また、加工中の機械からの混入も指摘されている。
国家煙草専売局科学技術局の王献生副局長は、「中国にはたばこに関するこうした基準がないことは事実。しかし、中国にもないが、国際的に認められた基準もなく、今回、カナダのものを基準にしたにすぎない。また一部にはすでに生産停止されているものも含まれている。さまざまな角度から言って、今回の研究成果は完全に客観的、公正なものとは言いがたい」と指摘している。
ただし、王副局長は「ひとつの研究成果として、一定の参考にはなる」ともしている。
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