浙江省寧波市にある中国の大手電池メーカー双鹿電池の関係者が、東北関東大震災発生後に日本の大手顧客から累計1000万個を超える電池の追加注文を受けたことを明らかにした。中国寧波網が伝えた。


 記事では、今回の震災により大規模な電力不足が生じ、電池の需要が激増したという背景を紹介した上で、16日には100万個近い双鹿の電池が飛行機とコンテナ船によって広島県の福山市に運ばれる予定であることを伝えた。

 同社輸出入部の日本市場マネージャーである胡海英氏は「15日だけで日本の大手顧客から累計1000万個を超える電池の追加注文を受けた」と語った。追加注文を行った顧客は、日本の大型商社やNGOだという。胡氏は「我々は特別価格で日本の顧客に提供します」とも話した。

 双鹿電池は中国国内最大のアルカリ電池輸出量を誇るメーカーであり、日本にも多くの顧客を抱えている。今回の震災をうけて同社では速やかに日本の顧客に対して見舞いメールを送るとともに連絡を取りあってきたとのことで、追加注文を受けたことで24時間体制で電池を生産、日本からの需要にこたえる構えだ。(編集担当:柳川俊之)

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