この詐欺グループは湖南出身の4人。4人はインターネットで県級党・政府幹部の資料や画像を集め、裸の女性と一緒に写っている「合成スキャンダル写真」をコンピュータでねつ造した。2010年7月下旬から8月上旬にかけて、4人はそれぞれ安徽、江西、山西、河北、重慶5省市に赴き、この合成写真と脅迫状計48通を各幹部に郵送した。詐欺グループがターゲットとしたのは、県レベル以上の党・政府現役指導幹部だった。
4人は、脅迫状発送後わずか1カ月間で、計33万元の送金を幹部5人から受け取った。しかし、残る43通の脅迫状を受け取った幹部は直ちに各地元公安機関に届け出た。黄山市屯渓区警察は2010年8月9日、グループのひとりである胡容疑者を杭州で、続いて9月3日には張容疑者を逮捕し送検した。
裁判所はこれまでに胡被告は懲役7年、張被告は懲役6年5カ月の判決をそれぞれ言い渡された。他の2人については、現在審理が進んでいる。
胡容疑者が逮捕された時に、詐欺グループが郵送準備を進めていた新たな脅迫状101通が発見された。脅迫状の内容はほぼ同じで、「貴殿の私生活に関するスキャンダルの証拠を我々はつかんでいる。
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