中国国内メディアが先日実施したアンケートで、参加者の8割以上が「若者の『メンツ消費』が普遍化している」と回答し、7割以上が「やみくもに富を崇拝する社会」を原因に挙げたことが明らかとなった。中国新聞網が伝えた。


 「メンツ消費」とは、自身の虚栄心を満たすために高額製品やサービスを購入することを指す。今回中国青年報社会調査センターが1104人に対して実施したアンケート調査で、「メンツ消費」が社会で一般化していることが浮き彫りとなった。

 参加者1104人中、84.2%が「若者の間で『メンツ消費』が普遍化している」と回答した。参加者の31.5%が1970年代生まれ、44.0%が80年代生まれであり、同世代の間で「自認」の声も上がったと言える。一方、「メンツ消費」に対して72.1%が「反対」の意を示した。

 なぜ「メンツ消費」をするのかという質問に対しては、72.2%が「やみくもに富を崇拝する社会風潮」と回答したほか、59.2%が「拝金主義の影響」、58.4%が「メンツを保つことがわが国の文化的伝統だから」と答えた。

 また、都市のホワイトカラー層、中等所得者が「メンツ消費」に走りやすいと考える回答者が半数近くにのぼった。復旦大学心理研究センターの孫時進教授は「中等所得者はお金を持っている一方で、『奮闘』しなければならない状況にさらされている。『奮闘』でする上で必要なのがメンツなのだ」と解説した。(編集担当:柳川俊之)
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