「ニセ卵」を発見した同市在住の男性によると、男性は今月9日に、同市の食料品店で鶏卵約1キロを購入。しかし、うち3個が偽物だった。「卵」は、必要以上の力をこめないと割れないほどに硬く、すでに卵白部分が黄色く固まっていたほか、焼いて食べた時の食感、味などは、通常の卵よりもはるかに劣ったという。
記者らによるその後の調べによると、「ニセ卵」は、市内の食料品店で1キロ8.4元(約100円)で販売されている鶏卵の中に混ざっており、外観、大きさ、色などは通常の鶏卵と区別がつかなかった。しかし、約20分ゆでた「卵」は、卵白部分が卵黄部分の鮮やかさに染まったような黄色だった。また、卵黄部分は、取り出して地面にたたきつけると、約20センチ跳ね返るほどの弾力性があり、まるでゴムボールのようだった。販売店による「ニセ卵」への対応や、購入客らによる苦情の件数などは今のところ明らかになっていない。
煙台大学食品工程学院の教員、貢漢生氏は、「ニセ卵」について、「主成分は、アルギン酸ナトリウム水溶液やゼラチンなどの化学製剤で、卵黄部分は、レモンなどの黄色い色素を添加し、ピンポン球大の型に流し込んで作成されたのでは」と推測。このほか、殻部分は「本物」同様、炭酸カルシウムでできていると語った。(編集担当:青田三知)