歌手のIMALU(22)が、約2年ぶりにシングル「4751日 もういないキミへ」をリリースする。これに伴い、同曲のミュージックビデオが完成した。


 同曲は、IMALUが幼少の頃から共に成長し、一昨年に不慮の事故で他界した愛犬のルル(犬種=ウェルシュ・コーギー)への想いをつづったラブソング。作詞はIMALU本人が手掛け、楽曲はCrystal Kay、アンジェラ・アキらに楽曲を提供する酒井亮介氏がプロデュースした。

 ミュージックビデオの撮影は今年1月に、神奈川県某所のハウススタジオと近隣の山中で行われた。PVの監督を務めるのは、映像作家の島田大介氏(CHARA、RADWIMPSなどのPVも手掛ける)。PVでは、IMALU本人と愛する対象の交流を描きたかったという想いから、“愛らしい生物”(怪獣とも呼ばれ、本人は愛犬にちなんでルルと呼んでいる)が登場し、日常を思わせるような愛らしいシーンが数々登場する。

 ペットロスというパーソナルで悲しいテーマである楽曲が、この“愛らしい生物”の登場で、観ている人々の心を温かくする。
IMALUが初めて本音で歌詞を書いたメッセージソングは、人と動物の「絆」を教えてくれる感動ビデオとなっている。

 実はこの楽曲、かなり前より、IMALUの犬好きの知人が曲を気に入り、インターネット上に犬の写真をつけて映像をアップしたところ、再生回数が16万回を超えるなど、一部では話題になっていた。

 またペットロスの経験を経て、犬の為に何か出来ないかと考えたIMALUは、自主的に日本獣医師会や動物愛護協会が主催する動物救護ボランティア参加。震災以後、立ち入り禁止になっている福島原発20キロ圏内に置き去りにされてしまった犬たちを保護している福島県の動物保護シェルターに足を運び、そこで保護されている犬の世話のボランティアにも参加している。

 ペットロスを乗り越えたIMALUが亡き愛犬に贈る、初めて本音でつづられたラブソング。本人は「この曲は私だけの曲ではなくて、私と同じような経験をした方たちに共感してもらえたり、何か背中を押せるような曲だと思っています。
皆さんのそれぞれの大事な、大切な亡くされたペットを想いながら、観てもらえたら嬉しいです」とコメントしている。(編集担当:武田雄樹)