常温で24時間にわたって放置しても溶けないアイスクリーム「笨NANA」が中国で話題となっている。中国では「笨NANA」に違法な原材料が含まれている疑いが持たれているが、製造メーカーのネスレは、「アイスの外側がゼリーでコーティングされているため常温でも溶けない」と発表、違法な原材料の含有を否定した。
中国メディアの東方網媒が報じた。

 「笨NANA」は皮をむいて食べることのできる、まるでバナナのようなアイスクリームだが、常温で24時間放置したところ、バナナの皮に当たるアイスの外側が柔らかい透明なゲル状に変化した。しかし、アイスの中身は溶けることなく、中身を支えるバーを使ってアイスを持ちあげることができたという。

 報道によれば、アイスが溶けなかった理由として、原材料にデンプン、ゼラチン、カラギーナン、寒天といった添加物が含まれていることが考えられる。これらの原材料は外形を整えるためのものであり、食べても何ら害はなく、消化されることもないものだ。

 中国での報道に対して、ネスレは、「外側の皮の部分はリンゴ味のゼリーでできており、この部分は常温で放置しても溶けることはないが、原材料は国が定める基準を守っており、最近問題になっている工業用のゼラチンは含まれていない」と声明を発表、安心して口にしてほしいと呼びかけた。(編集担当:及川源十郎)
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