わざわざ、茶の巨木を眺めるために訪れる人もいる。写真は9日撮影。
◆解説◆
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雲南省で生産される茶で、有名なのは葉を強く発酵させたプーアル茶だ。しかし実際には緑茶の方が多く生産されている。中国全国を見ても、緑茶を愛飲する地域が圧倒的に多い。日本で有名なウーロン茶は福建省や台湾などで飲まれてきた茶で、中国ではもともと「ローカル」な存在だった。
日本の緑茶は収穫直後に蒸して発酵を止めるが、中国緑茶は釜で炒(い)って発酵を止める。日本で「釜炒り緑茶」を生産しているのは、佐賀県嬉野市などだ。16世紀初頭に、明の陶工が製法を伝えたとされている。