永瀬正敏が伝説の野球部監督を熱演!台湾映画『KANO』
現在撮影中の台湾映画『KANO』。実在の野球部監督を演じる永瀬正敏の熱演が、注目を集めている。写真中央が永瀬、右がプロデューサーのウェイ・ダーション、左が監督のマー・ジーシャン。(写真は「果子電影公司」提供)<br><br>【関連写真】<br>・<a href="http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0115&f=entertainment_0115_012.shtml&pt=large" target="_blank">台湾映画『KANO』、永瀬正敏・大沢たかおら出演で注目度高まる</a>(2013/01/15)<br>・<a href="http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0417&f=entertainment_0417_025.shtml&pt=large" target="_blank">【華流】抗日暴動描いた台湾映画『セデック・バレ』、中国で上映</a>(2012/04/17)<br>・<a href="http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0731&f=entertainment_0731_011.shtml&pt=large" target="_blank">【華流】『賽徳克・巴菜』『桃姐』ベネチア映画祭グランプリに挑戦</a>(2011/07/31)<br>・<a href="http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2010&d=0822&f=entertainment_0822_003.shtml&pt=large" target="_blank">【華流】ジェイ・チョウ、恩師の危機を見捨てた!?</a>(2010/08/22)<br>・<a href="http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2010&d=0627&f=entertainment_0627_008.shtml&pt=large" target="_blank">【華流】ビビアン・スー、主演映画の制作費を自腹で援助</a>(2010/06/27)<br>"(サーチナ) 画像(1枚)
 日本を代表する実力派俳優・永瀬正敏が主演をつとめる、台湾映画『KANO』。日本統治時代の1931年、甲子園に出場した台湾の嘉義農林高校が準優勝した実話をベースにした内容だが、当時の嘉義市を再現した撮影風景が公開され、注目を集めた。
(写真は「果子電影公司」提供)

 本作は現在台湾南部にて撮影中で、公開されたのは永瀬演じる嘉義農林高校野球部監督・近藤兵太郎が率いるチームが全島優勝を勝ち取り、凱旋(がいせん)パレードを行うシーン。旗を振る大衆たちから大歓声を送られ、祝福を浴びる場面が再現された。5000万台湾ドル(約1億5000万円)の製作費をかけたというセットと、スタッフとエキストラ合わせて約400人が大衆を演じるなど、大掛かりなシーンで現場は多いに盛り上がったという。

 その様子に「今の日本映画にもなかなか無いことです」と驚き、感心していたという永瀬は、本作が台湾映画出演2回目。台湾デビューは楊徳昌(エドワード・ヤン)プロデュース作『シャドー・オブ・ノクターン - アジアン・ビート 台湾篇』(余為彦(ユー・ウェイエン)監督/1991年)で、「台湾映画が徐々に国際的に注目を浴びるようになった頃だった」と振り返り、「あの頃の勢いが受け継がれている、と感じました」と語っていたという。

 今回永瀬が演じている“嘉義農林野球部の魂”の近藤兵太郎監督は、台湾人・日本人・先住民で構成された嘉義農林の選手たちをスパルタ方式で鍛え、夢の甲子園へ導いた。その後さらに3度も同チームに甲子園の土を踏ませた、実在した伝説の人物だ。演じるにあたって永瀬は、近藤監督の実際の教え子から人となりや性格、実践していた訓練方法などを聞き、役作りの参考にした。「近藤監督の教育方法は“愛とムチ”だったと信じています。監督と選手たちの民族を超えたこの熱い物語を、映画を通してより多くの人々に知っていただきたい。そして当時の民族共和を感じ取って欲しい」と熱望する永瀬にとって、2013年はデビュー30周年を迎えるアニバーサリー・イヤー。数々の受賞歴を誇り早くから国際的に活躍している演技力とキャリアから見ても、記念作になりそうだと期待がかかる。


 台湾が日本だった頃、台湾代表チームとして夏の甲子園に遠征し準優勝に輝いた嘉義農林野球部。1球たりとも諦めないプレイが観衆の心をつかみ、感動を呼んだ。永瀬を始めとした俳優たちの熱演によって再現される本作は、3月末にクランクアップで14年旧正月シーズンの公開を予定している。(編集担当:饒波貴子)
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