■「中国人民解放軍」 写真特集
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中国の偵察機Y-12が日中両国の係争中の島の空域に複数回出現し、日本側のF-15J戦闘機もスクランブルでこれを遮った。このような事態が続けば、F-15が中国のSu-27や殲-11(J-11)戦闘機と遭遇し、衝突が生じることはないだろうか。ひとたび偶発的な軍事衝突が発生した場合、いずれの国に軍配が上がるだろうか。その結果を予想することは困難だ。
中東諸国の戦闘機とイスラエル空軍のF-15の空戦と異なり、日中空軍は同世代の戦闘機を配備している。Su-27の開発当初、設計者は機動性能の各指数でF-15を上回るよう求められた。
日中空軍は50年以上にわたって軍事作戦に参加したことがなく、経験はどちらもゼロに等しい。航空自衛隊の毎月の飛行訓練時間は15時間以上に達する。一方、中国のSu-27部隊は数年前、その訓練時間は一般的な部隊の2倍に達すると表明した。
しかし日本のF-15は毎年、米軍と合同演習を行っている。演習経験や実戦の準備などの点で、日本が優勢を占めている。
日中両国はF-15、J-11に技術的な改造を行っている。J-11AはRVV-AE中距離空対空ミサイルを使用でき、一部のJ-11AはPL-8、PL-12という先進的な空対空ミサイルを使用可能だ。
F-15Jは改良によりAPG-63レーダーを搭載し、日本が独自生産したAAM-4B中距離空対空ミサイルを使用できる。また最新の改良により、日本国産のAAM-5短距離空対空ミサイルを使用でき、AIM-9Xと同等の高い機動性を持つ。しかし、これらの武器は実戦投入されたことがなく、中国の武器も驚異的かもしれないが、使い物にならない可能性もある。(つづく)
(写真は「CNSPHOTO」提供、2012年11月に珠海航空ショーで演技飛行を披露するロシア空軍の展示飛行チーム、ルースキエ・ヴィーチャズィ。使用している機体はSu-27)(編集担当:米原裕子)