■「中国人民解放軍」 写真特集
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Su-27は第3世代戦闘機でもっとも大型で、パワーの点で強みを持つ。Su-27の弾薬搭載量は8トンで、F-15の7.3トンを上回るが、ステルス性能はF-15に劣る。
滞空時間もまた、戦闘機の性能を計る指数だ。F-15Jの燃料容量は6100キロだが、Su-27SKは9000キロに達する。つまり搭載武器が同じ場合、Su-27が飛行時間の点で優勢を占める。Su-27の上昇速度は世界記録を保持しており、F-15を上回る。Su-27は最高時速の点でも有利で、戦場から速やかに離脱でき、敵機を追跡する能力も高い。
空戦において非常に重要な技術は当然ながらレーダーだ。ロシアと中国はレーダーの点で、長年にわたって欧米に遅れを取っている。次に重要なのは、空対空ミサイルだが、ロシアの同技術は過去の実戦において、米国より大きく遅れていることが証明された。同世代のミサイル(特に中距離空対空ミサイル)も同様だ。
しかしロシアと中国の空対空ミサイルにはサイズが大きく燃料が多いという共通点がある。そのため速度が速く射程距離が長いという利点があるが、妨害を受けやすい。
上述した比較から、中ロ・日米の第3世代戦闘機の技術は、それぞれに長所があることが分かる。Su-27とF-15は昔からのライバルであり、永遠に対決しないことを願うのみだ。(完結)
(写真は「CNSPHOTO」提供、2011年8月にモスクワで行われた航空ショーで演技飛行を披露するF-15戦闘機。)(編集担当:米原裕子)