中国メディア・台海網は29日、23日に台湾の澎湖島で発生した台湾・復興航空(トランスアジア航空)の旅客機墜落事故について、解析が完了したブラックボックスに残されていた最後の機長の言葉が「ダメだ、ダメだ」だったと報じた。

 記事は、回収されたブラックボックスの解析が28日に完了、ブラックボックスには事故機の離陸後から墜落直前までの情報が詳細に記録されていたと紹介した。
そして、天気の急変、操縦士の自信過剰を含めたさまざまな要素が操縦士の判断に影響した可能性があることが分かったと伝えた。

 また、機長が「間もなく空港に着陸します」とアナウンスした直後、機体を上昇させようとしたところで気流に押しつぶされる形で墜落したとする生存者の証言も併せて紹介した。

 台湾・飛航安全調査委員会の王興中氏は「ブラックボックスの解析は完了した。この12年で最悪の飛行機事故であり、重要な資料は確認後早い段階で公表する」とコメントした。

 23日の墜落事故では乗員乗客58人のうち48人が死亡、10人が負傷した。また、墜落現場となった民家の住民ら5人もけがを負った。(編集担当:今関忠馬)


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