上海市内の震旦外国語幼児園で6月27日に行われた卒園式で、日本の「軍艦行進曲(軍艦マーチ)」が流され、大きな問題になったことについて、中国メディアの東方網は13日、「中国の幼児教育における問題点を示す事例だ」と論じる記事を掲載した。

 問題は6月27日に、上海市内の震旦外国語幼児園の卒園式で発生。
園児たちによる出し物として行われた演目で「軍艦マーチ」がBGMとして使用された。記事は「軍艦マーチ」は、出し物を行った園児たちを受け持っていた主任がネット上で入手したものだと伝えた。

 中国の幼児教育における1つ目の問題点として、記事は「教師の仕事に対する不まじめさ」を挙げ、「子どもたちは教育上の式典を通じて学ぶことも多々ある」とする主張。日本の軍歌が流れる式典から子どもたちは一体、何を学べるというのだろうかと論じた。

 また2つ目の問題点として「教師のレベル低下」を挙げ、「教師である以上は最低限の知識を有すべき」であり、知識こそ教師という職業の基礎だと論じ、「知識のない教師の存在は恐ろしいことだ」と報じた。

 さらに記事は3つ目の問題点として「伝統的な教育が軽視されている」とし、現代は幼児教育であっても小中学校の教育であっても「すべてテストの点数ばかりを追求している」と主張。道徳や愛国心を教える教育が「形式的」なものになっていると警鐘を鳴らした。(編集担当:村山健二)(イメージ写真は「CNSPHOTO」提供)


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