近ごろ巷では、「仕返し弁当」なるものが話題になっているという。反抗期の子どもや倦怠期を迎えたダンナからひどい仕打ちを受けた母親や妻らが、その恨みや怒りを弁当作りにぶつけるというもの。
ネット上に公開された白飯のみ、梅干しのみ、缶詰のコーンのみ・・・などといったさまざまな「仕返し弁当」を見ていると、なんとなく背筋が寒くなる。

 中国ツイッター・微博(ウェイボー)で90万人以上のフォロワーを持つ、日本の流行を紹介するユーザーが9日、この「仕返し弁当」について紹介するツイートを発信した。「日本のシングルマザーが反抗期の娘の傲慢な態度に対処するため、毎日『仕返し弁当』を作って自分のブログに掲載した」とし、このブログが人気を集め、書籍化までされたと伝えた。

 ツイートには、海苔などで誰もが知る有名商品のパッケージやアニメ、ゲームのキャラクターを模したもの、標語や表彰状をデザインしたものなど、さまざなバリエーションの弁当が写された画像も添付された。

 これらの「仕返し弁当」を見た微博のユーザーからは、様々な感想が寄せられた。「これのどこが『仕返し』なんだ」、「仕返しどころか愛に満ちているではないか」といった意見がもっとも多く見られた。

 なかには「1枚目の写真でもうひれ伏した」というユーザーや、「聖母だ」と涙を流す者もいた。また、文化や習慣の違いによるものか、弁当を手作りしてくれる日本の母親に対する敬意や羨望を含んだコメントも多かった。

 「仕返し弁当」は「復仇便当」と訳されて紹介されている。まあ確かにそうなのだが、弁当に込められたママの「仕返し」のニュアンスを伝えきれていないかもしれない。学校で弁当箱を開けたときの恥ずかしさという点ではそうかもしれないが、それはやがて「自分のためにこれほど手の込んだ弁当を作ってくれていたのか」という、母親に対する愛と畏敬の念を抱かせることになる。

 白飯や梅干しオンリーの弁当よりももっと深く、母の強さ、偉大さを見せつける、愛に満ちた「仕返し弁当」なのである。
(編集担当:近間由保)(イメージ写真提供:123RF)


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