記事は、「中国政府系メディアが靖国神社を批判し始めたのは、1980年代からだ」として、1949年の中華人民共和国建国から1979年までの30年で人民日報が靖国神社について報じたのは51年、52年、60年の1回ずつ、そして71年の15回、72年の7回、74年の24回とわずか6年で49回しかないことを紹介した。
そのうえで、1978年10月に東条英機元首相ら14人のA級戦犯が靖国神社に合祀されたことで、1980年以降は毎年人民日報が靖国神社に言及するようになったとした。とくに、当時の首相が靖国神社に参拝した年には関連報道が大きく増え、2003年まででもっとも多かったのが小泉純一郎元首相による参拝があった01年の654回で、2番目だった1996年の170回を大きく上回る結果となったことを伝えた。
一方、1980年から85年にかけて日本の首相が計19回靖国神社を参拝したが、当時人民日報で靖国神社関連の報道が出た回数は多くなかったことも明らかになったとした。また、1949年から2003年のあいだに報じられた1669回のうち、8月に出された報道が941回と半数以上を占めたことも併せて紹介した。(編集担当:今関忠馬)(写真は騰訊網の24日付報道の画面キャプチャ)
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