自衛隊員と中国人民解放軍兵士が並んで銃を構える。モンゴルで実施されている6月20日から7月1日まで実施中の国連平和維持活動(PKO)の訓練「カーン・クエスト」での1シーンだ。
中国では国際在線、中国網などが29日付で写真を添えて掲載した。自衛隊の海外派遣にはとかく批判的な中国メディアだが、同訓練については「日中協力」を強調した。

 第1回のカーン・クエストは米国・モンゴルの2国による軍事演習として2003年に実施された。06年からは参加国を増やした。今年(2015年)は米国、中国、フランス、インド、韓国、日本、カナダなど23カ国、1200人が参加した。うち米国は陸軍と海兵隊員の約300人、モンゴルは武装部隊員600人の参加だった。

 自衛隊の実働部隊がカーン・クエストに参加するのは今回が初めて。人数は25人だ。中国も昨年はオブザーバーとして参加しただけで、解放軍部隊が訓練に加わるのは初めて。人数は自衛隊と同じ25人だ。

 公にはされていないが、日中双方が打ち合わせの上で、米国側の意向にもかなう形で参加のタイミングや人数をそろえた可能性がある。

 米海兵隊のクリストフ・J・マウニー准将は訓練の目的を「『専門的な軍事関係』と『人の交流と長期的な連絡関係』を構築すること」と説明した。


 中国メディアは自衛隊員と解放軍兵士が並んで銃を構える様子や、解放軍兵士の負傷を想定し、自衛隊員が協力しながら地面に横たわる解放軍兵士に応急処置を施す様子などの写真を紹介した。(編集担当:如月隼人)(写真は国際在線の同記事掲載頁キャプチャー)


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