中国メディア「TechWeb」は29日、米マイクロソフト社の新しいOS、「Windows 10」へのアップグレードについて、海賊版の「Windows 7」や同「8.1」にも無償アップグレードが適用されるのかについて解説する記事を掲載した。

 記事は、29日に順次開始される「Windows 10」のアップグレードにおいて「ユーザーがもっとも関心を持っている問題」としたうえで、中国国内に多数出回っている海賊版の「Windows 7」ユーザーのところにも更新通知が届いていると紹介。
この現象について同社の幹部が「ほとんどのユーザーがアップグレード可能だが、無償でアップグレードできるのはOEMパートナーから購入した正規のWindows7/8.1ユーザー」とコメントしたことを伝えた。

 そして、「マイクロソフトが正規版か海賊版か確認できない状況では、デスクトップ上にウォーターマーク(透かし)を表示させる」ことを紹介し、「つまり、海賊版でもWindows10にアップグレードが可能」と解説。一方で「アップグレードしても海賊版は海賊版でアクティベート状態にはならない。(正規版として)使いたいのであればやはりお金を払う必要があるのだ」と説明した。

 中国版ツイッター・微博(ウェイボー)上では、海賊版のWindowsユーザーを中心に、アップグレードの可否をめぐる議論が起こりつつある。多くのユーザーはリスクを恐れたり、しばらく様子を見てから検討することを表明したりしており、実際にアップグレードにチャレンジする「人柱」が登場するのを待っている状況と言えそうだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)Pylyp Sereda/123RF.COM)


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