中国「ＷＺ－１９」武装偵察ヘリ、性能は日本「ＯＨ－１ニンジャ」を超越した！＝中国メディア (2015年8月19日)

中国のポータルサイト、騰訊網は１５日、「中国の『ＷＺ－１９』は日本の『ＯＨ－１』の性能を超越した」と題する記事を掲載した。ただし、きちんとした論調のない、やや不思議な比較だ。「ＷＺ－１９（武直－１９）」と「ＯＨ－１」はともに武装偵察ヘリコプター。ＯＨ－１には「ニンジャ」の愛称がある。 記事はまず、中国のヘリコプター開発史を紹介。１９８０年代に仏アエロスパシアル社（現エアバス・ヘリコプターズ社）の「ＡＳ ３６５Ｎ」汎用ヘリコプターを「Ｚ－９」としてライセンス生産することになったのが、中国における「初のヘリコプター生産」だったという。 中国は「Ｚ－９」をもとに「Ｚ－９ＷＡ」武装ヘリ、「Ｚ－９ＷＺ」武装偵察ヘリなどを開発した。 記事によると、「Ｚ－９」シリーズはフランス製の「アリエル１Ａ」エンジン２基を搭載していたが、出力の関係で武器搭載重量などで不満が出始めた。そのため、出力の大きな「アリエル２Ａ」に換装した「Ｈ－４２５」などが開発された。ＷＺ－１９は、Ｈ－４２５をベースに開発された武装偵察ヘリという。 Ｈ－４２５が中国当局の検査に合格したのは２００７年だった。中国にはすでに、「ＷＺ－１０」の「自主開発」を進めていたが前途に不安があり、ＷＺ－１９の開発が決まったという。 記事はＷＺ－１９について電子装置と共に、対戦車ミサイルの搭載能力を強調。ただし、搭載可能なのは当初伝えられたように射程７キロメートルの「ＡＫＤ－１０」でなく、やや小型で射程６キロメートルの「ＡＫＤ－９」とみられるという。 記事はＷＺ－１９を「国際的な先進レベル」と主張。自衛隊のＯＨ－１については複合材の利用などでＷＺ－１９より優れているが、機動力や生存性では同等との見方を示し、対戦車ミサイルとミリ波レーダーを搭載している分、ＷＺ－１９が優秀と主張した。 ＯＨ－１は「自分の身を隠し、相手の情報を得て帰還する」目的に徹した設計思想だ。機体はステルス性も考慮されている。ＯＨ－１が相手部隊を攻撃することは想定されておらず、発見された場合に自衛攻撃するため、短射程空対空ミサイルを装備する程度だ。武器搭載を減らしたのには、発見されないよう「地面を這うように飛ぶ」ことも必要で、軽快な動きが極めて重要だからだ。（編集担当：如月隼人）（写真は騰訊網の上記記事掲載頁キャプチャー）【関連記事】中国の軍用ヘリは米ブラックホークのパクリか？世界の「高速飛行機」・・・仏メディアが紹介する１０機人民解放軍が「トランスフォーマー」配備！？ 自衛隊「ガンダム」に対抗？日本に「ステルス資産」・・・忍者のごとく隠す実力日本は中国空軍と戦えない！ 装備旧式・資金不足・米軍見放す