中国メディアの当代商報は15日、日本を訪れる中国人旅行客のうち、一部でマナーの悪い旅行客がいると伝え、「中国人旅行客の国外における行為は非常に考えさせられる」とし、なぜ中国人はマナーを守って観光できないのかと疑問を呈した。

 記事は、日本の報道番組がこのほど中国人旅行客のマナーについて取り上げたことを紹介し、東京・浅草で中国人女性が売り物の団子をお金を支払う前に食べてしまい、トラブルになったケースがあったことを伝えた。


 続けて、「同中国人女性は店舗側の制止が間に合わないうちに、売り物の団子を代金を支払わずに食べた」、「さらに別の女性も代金を支払っていないのに再び団子を口にした」などと紹介。また、団子を2本注文し、店舗側が団子の包装を破って用意してから「やっぱり要らない」などと注文をキャンセルするなど、マナーの悪い中国人旅行客が日本のメディアからも注目を集めたと報じた。

 また、世界遺産の富士山では中国人旅行客が木に登って記念撮影したり、禁煙の場所でタバコを吸ったりする姿が日本のテレビで報じられたことを伝え、「中国人旅行客の国外における行為は非常に考えさせられる」と指摘し、なぜ中国人はマナーを守って観光できないのかと疑問を呈した。

 続けて、中国人の海外旅行が増えるにつれ、中国人の国外におけるマナーの悪さについての報道も増えていると伝え、「中国人のマナーの悪さは誰の責任なのか」と主張し、育ての親の責任であるとの指摘や、中国人全体としての文化的素養のなさ、民度教育や道徳教育の不足を指摘する意見もあると紹介。

 中国には「生活が安定してはじめて礼儀を重んじるゆとりが生じる」という故事があると伝えつつ、文明レベルの向上は経済発展と切り離すことができず、「中国経済は20年以上にわたって成長を続けてきたが、中国国民の民度は経済の発展に追いついていない」と批判した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C) tupungato/123RF.COM)


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