記事は、多くの国でレーザー砲にかんする研究が行われているものの、その巨大な堆積や重量がネックとなり、実用化されることなく「お蔵入り」されてきたと紹介。実用化には短時間内に巨大なエネルギー供給を可能とするスーパーキャパシターが必要とされるが、中国国内の科学者が最近その開発で成果を挙げたと発表したことを伝えた。
そして「成果」について、かつて米国で開発されたレーザー攻撃機YAL-1において従来の技術では重さ10トンものエネルギー装置を取り付けなければいけなかったが、新たに開発されたスーパーキャパシターであればわずか4キログラムで済むと説明。レーザーシステムの総重量が大幅に軽量化されることで、レーザーの戦闘機への応用が促進される可能性があり、「この新技術が軍部に認められれば、『スター・ウォーズ』に出てくるような武器はわれわれにとって遠い存在ではなくなるかもしれない」とする専門家の話を紹介した。
子どものころ、「スター・ウォーズごっこ」をした人は少なくないだろう。ダース・ベイダーの呼吸音や「フォースと共にあらんことを」という名セリフを真似するのはもちろん、蛍光灯をライトセーバー代わりにして振り回して叱られた人もいるかもしれない。スター・ウォーズの世界に登場する物や人物はすべてが空想のものであり、美しい光を放つ武器や戦闘シーンも現実から遠い世界にあるからこそ、多くのファンは安心して楽しむことができたのだろう。
確かに、「こんな武器が本当にあったら凄い」といった憧れは抱くかもしれない。しかし、それが本当に現実化され、実際の戦闘で利用されるようになることを望んでいる人はほとんどいないはずである。科学技術の発展によってレーザー技術の応用性が広がることは歓迎すべきかもしれないが、平和的な部分での発展が進むことを願わずにはいられない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
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