中国メディア・人民網は1日、昨年末に誕生した中国人民解放軍ロケット軍が誇る9大ミサイルについて紹介する記事を掲載した。

 記事が紹介した9大ミサイルは、DF(東風)-5B大陸間弾道ミサイル、DF-11近距離弾道ミサイル、CJ(長剣)-10巡航ミサイル、DF-16弾道ミサイル、DF-15B弾道ミサイル、DF-21D対艦弾道ミサイル、DF-21C中距離弾道ミサイル、DF-31A大陸間弾道ミサイル、DF-26核攻撃・通常攻撃兼備型ミサイル。


 なかでも、DF-5Bについては「わが国の国防の実力が顕著に表れたシンボルであり、国の主権と民族の尊厳を守る強力な盾である」と説明。エース級のミサイルとして紹介した。また、海上からの米軍接近阻止を目的に開発されたとされるDF-21Dについては「中国軍の通常のミサイル攻撃能力を飛躍的に高めた」と評価している。

 中国ロケット軍は、1966年に設立された戦略ミサイル部隊・第二砲兵部隊が前身。陸・海・空の三軍から独立した第4の軍種という位置づけだったが「特定の歴史的な条件により、おとなしい名前が付け」られていた。澎湃の3日付報道によると、今回の改名は「中国軍の自信、透明性を顕示する」ためとのことである。

 中国人民ラジオ局のウェブサイト・中広網は4日、ロケット軍が元日連休中に零下20度の雪原やゴビ砂漠で複数のミサイル発射模擬演習を実施、天候やミサイルの種類を問わず、規定時間内にミサイルを発射できる能力を示したことを伝えた。「ほぼ公然の事実」でありながらも掲げ続けてきた「おとなしい名前」の看板を掛け替えた裏側には、「誰にも文句を言わせない」という中国軍の強い自信が伺える。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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