中国四川省のメディア・成都商報は7日、日本のヘッドハンティング企業がマージャンによる試験を実施したとする記事を掲載した。企業の人事担当者が周囲で見守るなかで求職者たちによるマージャン大会を開き、勝つと筆記試験をパスして面接が受けられると説明。企業担当者が「成績ではなく、参加者たちの品位を見ている」と語ったことを伝えた。
就職の試験にマージャン、というのはいささか驚きであり、中国のメディアが紹介するのもうなずける。しかも、マージャン好きが多いとされる四川省のメディアが食いついたところがなんともおもしろい。成都商報に加え、同じ四川省メディアである華西都市報もほぼ同じタイミングでこのニュースを掲載している。
記事を読んだ中国のネットユーザーからは「イノベーションは永遠に日本にある」、「四川人が『いいね』してるぞ」、「自分も参加したい」などのコメントが寄せられた。また、多くのユーザーがこのアイデアに対し「牌品を見れば人となりが分かる」と理解や賛同を示している。「牌品」とはマナーや所作を含めたマージャンの打ち方であり、日本では「雀品(ジャンピン)」などと言うこともあるようだ。
あるユーザーもつぶやいていたが、他人の性格や素性を深く知るにはゲームのほか、お酒を飲みに行くことも有効だ。率先して注文取りを呼んだり配膳したりする人、マシンガンの如くしゃべり出す人、それをニコニコ聞いている人、暴れ出す人、脱ぎだす人。
なお、四川省は中国のなかでもとりわけマージャン愛好者が多いとされているが、四川省出身者ならだれでもマージャンが打てるという訳ではない。「マージャン打てない私はそもそも参加資格がない」とつぶやく「四川人」もいた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
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