タイの観光地では5日、日本から社員旅行で訪れていたおよそ30人の観光客が酒に酔い全裸になって海岸で踊るなどして騒いだことが伝えられた。同事件の第一報では観光客は中国人であると伝えられたが、その後日本人であったことが発覚した。
同観光地は王室ゆかりの地で知られ、タイでは批判が続出している。

 中国でも同事件が伝えられ、中国人であると勘違いされた怒りの矛先は、タイのメディアや日本人に向けられた。多くの中国メディアが「とばっちりだ」などと表現し事件の詳細を報じている。

 同話題は中国版ツイッター・微博(ウェイボー)でも紹介され、話題を集めた。中国メディアの中国日報は公式アカウントで同話題を紹介。ユーザーからコメントが多く寄せられた。最も注目を集めたコメントは「よく考えてみて、我われ中国人はやっぱり“正統派”なんだよ。日本人がこんなに奔放だったとは」だ。そのほか「バカ・・・。タイ人の良心は大きく壊れている」、「しかしなんで最初に中国人となったのだろうか・・・」とのコメントも注目を集めた。

 中国メディアの新浪ニュースの公式アカウント微天下でも同話題は紹介された。最も注目されたコメントは「中国人はこれ以外なら、なんでもする可能性がある。
だが裸で騒いだり踊ったりするのは、一般人にはできない」だ。続けて「中国の名誉を傷つけた者らにはどのように賠償してもらおうか」、「中国人だと思ったから写真を撮ったのだろう。日本人だとわかって後悔しているだろうけど、手遅れだ」などが続いた。

 中国国内でも旅行する中国人のマナーについて問題視する声は少なくない。問題を起こせば海外からはもちろん、国内からも厳しい声があがる。一方で同報道に対するコメントには意外にも厳しいものが少なかった。これは中国人でなかったことに安堵していることを表すのだろうか。もっとも日本は人のことを言っている場合ではなく、自らの襟を正さねばならない。(編集担当:大平祥雲)(イメージ写真提供:123RF)


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