台湾メディア・東森新聞雲の旅行コンテンツ・旅遊雲は26日、京都などの街で和服を着て歩く台湾人観光客について、ある台湾人作家が「美観を損ねる」と批判していることを報じた。

 記事は、台湾人作家・楊照氏が先日Facebook(フェイスブック)上に、自身が京都を旅した際のエピソードを書き込んだことを紹介。
文章は銀閣寺の素朴な景観が大勢の観光客によって損なわれてしまっていると主張するとともに、清水道で見かけた和服姿の台湾人女性観光客について言及したことを伝えている。

 楊氏によると、清水道で遭遇した和服姿の女性の多くは「ほとんどがその着方や歩き方を知らなかった」ように見受けられたという。さらに「多くが粗野で身なりもひどかった」としたうえで、本人たちの話を聞いたところ「台湾から来た観光客であることを知った」と説明。「悲しさや気恥ずかしさを感じずにはいられなかった」と綴っている。

 記事はまた、楊氏が「私が見た和服の観光客には、全く日本の美に対する自覚がなかった。彼女たちは粗製乱造された和服とも言えないような和服を着て、優雅でもなければ美観を損なるひどい歩き方でいた」とし、京都の街並みにマッチしないばかりかその景観を「最もひどく破壊する」ものであると強い口調で断じたことを紹介した。話はさらに台湾人全体の美に対する教育や責任感について広がり、「こんな最低ラインも守れないなんて、大いなる台湾の悲哀ではないか」と締めくくっている。

 日本人からそのような声が出るならともかく、「同胞」から批判が出たというのは興味深い。そして、この意見に対するコメントも興味深い、というか考えさせられる。あるネットユーザー曰く「でも文章で指摘されている『粗雑な和服』って日本人が作ったんでしょ、レンタルだって日本人が発明したんでしょ」。日本を好きで、日本の文化に親しみたいと思って和服体験をする観光客を責めてはいけない。もし本当に美観を損ねているのであれば、「もてなす側」として考えるべきことがあるのではないだろうか。
(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)vanbeets/123RF)


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