中国メディア・今日頭条は13日、「中国女子バレーにとって一生の敵? 郎平のかつてのライバルが日本女子バレーを指揮へ」と題した記事を掲載した。記事は、中田氏が1983年に18歳の若さで全日本の主力セッターの座を勝ち取り、同年のアジア選手権優勝の原動力となったこと、そして翌84年のロサンゼルス五輪では「鉄のハンマー」と称された郎平監督とも対決したと紹介した。
また、黄金期を迎えていた当時の中国代表を支えたセッター・楊錫蘭氏と繰り広げたセッター対決も、今なお語り継がれている名勝負であり、中田氏に対する評価は往年の中国バレーファンからも相当高いと伝えている。
記事は、勝気の強さでさまざまな新しい戦術を生み出した中田氏も度重なるケガには勝てず92年に現役を引退(95年に1度現役復帰)、2005年に日本バレーボール協会入りすると、12年にはVリーグ・久光製薬の監督に就任してチームを日本一に導くなど、指導者としての才能を発揮していることを紹介。リオ五輪まで日本代表監督を務めた真鍋政義の後任の最有力候補とされてきたとした。
記事は「日本代表を率い、郎平によって黄金時代へと進まんとする中国代表と再び相まみえることは、彼女にとって並のプレッシャーではないだろう」としている。
中国ネットユーザーの中には「郎平とは格が違う」という声も散見されるが、一方で「ライバルとして日本が強くなることを望む」とエールを送るユーザーもいた。確かに現役時代の実績も、ナショナルチームの指導者としての経験も郎平監督のほうが上ではある。しかし、中田氏にはVリーグでみせた指導力の高さをぜひ日本代表でも発揮して、2020年の東京五輪では1984年のロサンゼルス五輪準決勝で0-3で敗れ、決勝進出を逃した悔しさを晴らして欲しい。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
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