中国メディア・今日頭条は13日、中国はなおも日本より「43年遅れている」とする記事を掲載した。日本と中国の差を比較する「指標」はいろいろあるが、この記事は一体何を基準に43年という数字を出したのだろうか。
記事は、中国が経済規模の面で世界第2の地位を獲得し、2025年までには世界一の経済大国に登りつめる見込みであると紹介。その一方で、国民生活における豊かさのレベルはどの程度なのかと疑問を提起した。そして、1950年代中期から約20年間高度成長を成し遂げた日本との対比を行っている。
比較の対象に選んだのは「自動車の普及度」だ。記事はまず、1940年における日本では人口約1億人に対して自動車の年間生産量が5万5000台だったと説明。これに相応するのが1985年の中国であり、人口約10億人に対して自動車の年間生産量が50万台程度であったことを紹介した。なお、40年当時の日本の人口は正確には約7300万人であった。
日本は戦後、米国による大きな経済支援を受けながら自動車産業を大いに発展させ、1972年には自家用車保有台数が1000万台を突破、10人に1人がマイカーを持つ水準に達したとしている。一方中国は2015年に登録自家用車台数が1億2400万台となり、ほぼ10人に1人が自家用車を持つ状況になったと説明。「自動車の保有率とう指標から言えば、中国は日本から43年遅れているのだ」と伝えている。
自動車の人口当たり保有率はあくまでも日中両国の状況を比較する1つの指標に過ぎず、そのデータもかなり大雑把である。因みに、自動車検査登録情報協会のデータによると、2016年10月末現在の日本における自家用乗用車保有台数は約6100万台。2人に1人の割合だ。現在の人口水準を保つと仮定したうえで、中国が「2人に1人」となるには15年の約5倍に当たる6億5000万台に到達する必要がある。この先、あとどのくらいで到達するだろうか。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
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