記事は、同発電所2号機の格納容器から高い放射線量が検出されたとするニュースが流れて以降、メディアや世論から「福島の事故はより深刻化した」、「もはや制御不可能」、「東京の放射線量も増えている」といった言論が次々と飛び出したと紹介。放射能が怖いゆえに支払ったお金を惜しむことなく東京への家族旅行をキャンセルした友人もいるとした。
そのうえで「原子力分野の研究者として、これらの言論に対して大きな疑問を抱いている」とし、ちょうど2月21日から23日にかけて東京での会議に出席する予定だったことから、東京と北京の両方で放射線量を測定したことを説明。その結果を紹介した。
測定と比較が行われたのは、東京と北京それぞれの空港、地下鉄入口、改札口、ホーム、商業エリア、歩道橋、公園、東京大学と清華大学の入口、病院の入口、皇居と故宮の外側という10のスポットだ。記事はそれぞれの放射線量を紹介したうえで「いずれも毎時0.06から0.14マイクロシーベルトの範囲内。多少の誤差を含めたとしても、東京と北京では放射能レベルは基本的に同じという事実が分かる」と説明した。そして、「もし北京の放射能が安全であるなら、東京での放射能の危害を心配する必要はないのだ」と結論付けている。
様々な情報から、日本に旅行するかどうかを最終的に判断するのは個人であり、その決定は尊重されるべきだろう。ただ、可能な限り信頼できる情報を集めたうえで判断してもらわなければならない。そのなかで、実際に行ってきた、測定してきたという情報は大いに役に立つことだろう。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
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