中国メディアの21CNはこのほど、「日本のサッカーがアジアトップの実力を持つ理由」について考察する記事を掲載し、その漫画がどれほどの影響を及ぼしているのか論じた。
まず記事は、日本の漫画の影響力について、日本のサッカー漫画である「キャプテン翼」を例に挙げ、「キャプテン翼に深く心を打たれたシリアの学生が、同作品をアラビア語に翻訳した」ことを紹介。その理由について「シリアは内戦によってひどい状況にあり、子どもたちが将来に対して希望が持てないでいるゆえに、キャプテン翼を通じて夢を持つことの大切さを伝える」ためであったと紹介した。
このシリアの学生は交換留学プログラムで日本を訪れ、多くの人や企業、団体の協力を得ながら、キャプテン翼をアラビア語に翻訳し、中東の難民に届けることに成功したという。記事には、漫画を受け取った子どもたちのうれしそうな写真が掲載されている。
続けて、「漫画にこれほど大きな力を持つものなのか」と疑問を投げかける一方、「キャプテン翼は世界中の多くのサッカー選手が影響を受けた漫画である」と伝え、多くの選手の実名を挙げて紹介。漫画には読み手の人生を左右するほどの力を持つコンテンツであることを指摘した。
さらに記事は、キャプテン翼の影響力は当然、日本の子どもたちにも大きな影響を及ぼしたと伝え、日本がわずか20年間ほどでアジアでトップと呼べるほどサッカーが強くなったのも、キャプテン翼を読んだ子どもたちがサッカーを通じて「夢を描くことができた」ためだと主張した。
キャプテン翼と日本サッカーの成功に感化されたのか、中国でも過去に「宋代足球小将」というサッカーを題材にしたアニメが製作された。しかし、多くの中国人の反応は「所詮はパクリ」、「作りが荒く、内容も幼稚」などと冷ややかだったようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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