近年、科学技術力を急激に高めている中国。科学技術振興機構がまとめた2017年の「研究開発の俯瞰報告書」は、科学技術の分野で「中国は研究開発投資規模や論文数において米国に次ぐ世界2位となっており、日本の相対的地位が低下していることが懸念される」としている。
確かに中国は近年、豊富な資金力を強みとし、宇宙開発やスーパーコンピューター、原子力など高い技術が求められる分野で大きな成果をあげている。
 
 また、中国が著しい成長を見せているのは軍事面でも同様であり、ステルス戦闘機や空母の自主開発にも成功している。だが、その中国から見ても日本の科学技術における実力は「恐ろしい」水準になるのだという。
 
 中国メディアの今日頭条は30日、中国の軍事専門家である張召忠氏の見解として、日本の科学技術力は米国に劣らないどころか、「むしろ米国より日本のほうが技術力が高い」と主張、も日本の科学技術における実力は「恐ろしい」と伝えている。
 
 張召忠氏は中国海軍の少将であると同時に、中国人民解放軍国防大学の教授を務めており、軍事評論家として中国の各メディアにも登場する著名な人物だ。記事は、張召忠氏の見解として、一国の軍事工業力を評価するには、まず「民間における科学技術力の高さを評価する必要がある」と主張。
 
 なぜなら国の軍事工業力は民間における科学技術力を上回るのが常であるとしつつ、「日本は自動車や電子工学など、軍事において重要な分野で世界最先端の技術力を持つ」とし、日本はその気になれば強大な経済力と先端技術を軍事に転用することができるとした。
 
 また、海上自衛隊が保有する艦艇の数は中国に比較すれば少ないとしながらも、「艦艇の先進度合いは世界を見ても群を抜いている」とし、日本は「恐ろしい」ほど高い科学技術力を持つ以上、日本の潜在的な軍事力を過小評価してはならないと主張している。(編集担当:村山健二)(イメーシ?写真提供:(C)yokokenchan/123RF)


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