中国メディアの今日頭条は23日、「中国は日本に勝ったのに、なぜ賠償を求めないのか」と題する記事を掲載し、これまでの経過を説明した。
記事はまず、日中戦争による中国の損失がいかに大きかったかを強調。死傷者3500万人、直接的経済損失が1000億ドル(約10兆9349億円)、間接的には5000億ドルもの被害を被ったと主張した。では、なぜ戦勝国であるにもかかわらず、「賠償金」を要求しなかったのだろうか。
記事によれば、中国はロシアのドイツに対する賠償請求を参考に、5項目にわたる賠償内容を提示しようとしたものの、国内で起こった国民党と共産党間の内戦に大きく狂わされたという。不利な状況にあった国民党は、結局台湾へ逃げこんだが、のちの1952年に中華民国と日本との間で締結された「日華平和条約」により、日本への賠償請求をあきらめたと主張した。
もっとも、中国としては決して賠償をあきらめていなかったと記事は分析。しかし、60年代以降はソ連や米国との関係が悪化した時代であり、「敵だらけ」の中国は日本に対して強く出ることはできず、とうとう1972年の日中国交正常化で賠償をあきらめることになったという。
記事はこのように、中国は内戦ゆえに当然受けるはずの賠償金を取り損ねたと主張している。中華民国にしろ、中国人民共和国にしろ、なぜ日本の戦争賠償を放棄したのか、その本当の理由は憶測の域を出ないが、少なくとも日本は多額のODAという形で中国に対する援助を行ってきた。賠償を放棄したことは知っていても、日本によるODA援助を知らない中国国民がほとんどというのは、実に残念なことではないだろうか。
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