われわれの日常生活には、さまざまなマナーが存在する。それは本来、人びとが互いに快適に生活するためのものだが、時間の経過とともに守ること自体が目的化してしまったものも少なくない。
他人に不快な思いをさせない、という観点から行動すれば、特に意識せずとも最低限のマナーは守れるはずだ。

 中国メディア・環球時報は1日、日本には礼節上のタブーがとても多いことを紹介する記事を掲載した。記事は「日本はタブーが最も多い国、というのは世界の民族学者の共通認識になっている。タブーを犯せば失礼にあたり、礼儀をわきまえない行為は往々にしてタブーに触れる」とし、その一例を説明しているのだが、特に食事に関するタブーについて多く取り上げた。

 まず、日本の料理を食べるうえで欠かせない箸のタブーの数々を紹介。箸で食器を叩く、人前で箸に付着した食べ物を舐め取る、箸を持ったままどのおかずを取ろうか迷う、箸を食べ物に刺す、箸で食べ物を引き寄せるといった点を挙げた。さらに、納骨を想起させる「箸どうして食べ物を受け渡しする」、死者への食事を想起させる「ご飯茶碗に箸を立てる」行為など、死に関連するタブーは特に忌み嫌われるとした。

 また、お茶をいれる時には湯飲みになみなみと注がずに7割程度にとどめること、寿司は一口で食べきること、船の転覆を想起させるので、魚料理は裏返さずに食べること、肉や魚の骨を食卓の上に置かないことなどを食事上のマナーとして紹介。さらに、食事前には「いただきます」と言う儀礼があり、マナーや礼儀の基本として教育されることを伝えている。

 記事はこのほか、食事以外のタブーとして「他人のプライバシーに関する話をしない」といったことや、贈り物、数字に関するタブーについても併せて紹介した。マナーやタブーの原点は他人への気遣いにある。自己中心的な考えや、独りよがりに対する戒めでもあるのだ。
(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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