日本の学校が特別だと思うのは、中国人だけではないようだ。記事は、ある在日米国人も子どもを日本の学校に通わせる際に文化の違いを感じたと紹介している。日本の学校では、新入生の親に学校で必要なもののリストを渡し、準備してもらうのが恒例だ。この米国人の親はある日本人に訳してもらいながら、リストに「ぞうきん」があることに驚いたという。米国では、子どもたちに掃除をさせることはなく、専門の掃除員を雇っているからで、これは中国の学校も同様だ。
では、日本の学校では、どうやって子どもたちに掃除をさせているのだろうか。記事は、まず給食の時間に、日本では自分たちで給食室から運んできて配膳し、食後は自分たちで片付けると写真で紹介。授業終了後には掃除が始まるが、日本では校内のどこも生徒の手によって掃除されると伝え、「廊下の床まで」掃除していると驚いたように紹介し、ここであの掃除道具「ぞうきん」が登場すると伝えた。
食事も掃除もすべて自分の手でしなければならないというのは、大変でかわいそうなことなのだろうか。記事は、幾つかの写真を掲載しているが、むしろその逆といえるだろう。どの子どもの表情も真剣で生き生きとしており、ある子どもはインタビューで、「自分の場所を掃除する」のだから自分の手で掃除したほうがいいし、褒められたり感謝されたりするのがうれしい、と答えている。
中国では、小学生からすでに競争社会の渦に巻き込まれ、テストではオール満点を目指して毎日長い時間机に向かっている。掃除や食事の準備などをさせたがらず、子どもは勉強だけしていれば良いと考える親も少なくないが、心身ともに健康な大人にさせたいなら、むしろ自分のことは自分でさせる日本の教育を見習ってみてはどうだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:写真AC)
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