記事は、中国人の移民先として人気を集めたカナダはすでに中国人が移住し始めてから150年もの歴史があり、それゆえに中国人に対する敵対的な感情はないと主張。カナダから中国に一時帰国した移民たちはしばしば「バンクーバーはすでに華人や華僑、中国人に占領された」と口にするようだが、実際にバンクーバーの人口230万人のうち、中国系の住民はおよそ41万人ほどに達しているようで、その数はさらに増加し続けているという。
なかには「バンクーバーはまるで中国の省の1つのようだ」という意見もあるようだが、どのような点が「中国系住民に占拠されている」という表現につながるのだろうか。記事は、バンクーバーの街の様子として、まず「公園」を挙げ、「週末になるとバンクーバー市内の公園はまるで北京公園の様になる」とし、中国系の老若男女が公園で寛いでいるので、聴こえてくる言葉は中国語であり、まるで中国のような空間になっていることを紹介した。
また「飲食店」においても、「バンクーバーには中国のあらゆる地方の料理を提供するレストランが存在する」とし、中国語の看板が立ち並んでいる地域もあるとした。また中華料理屋の店主はもちろん中国系住民なので、中国人から見ると「バンクーバーは中国国内なのか、それとも海外なのか」と錯覚してしまうほどだとした。
また「学校」においても小中学校や大学に至るまで中国系の学生が毎年増加しており、ある大学では中国系の学生と白人の学生の比率がほぼ同じにまでなっているとした。
バンクーバーで増え続ける中国系移民の背景には、移民に対する制度が緩やかでビザの取得や制限も厳しくないという要因があるようだ。だが、カナダは増え続ける中国人に対し、移民を制限する方針を打ち出している。また、記事は「バンクーバーでは中国系住民に対する敵視はない」と主張しているが、実際には中国系住民に対する反感が高まっているという報道もあり、無条件に歓迎されているわけではなさそうだ。(編集担当:村山健二)(イメーシ?写真提供:(C)sinsy/123RF)
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