中国メディアの今日頭条は22日、「日本の住宅は木造建築なのに、中国ではコンクリート製である理由」と題して、中国では木造が採用されない4つの理由について分析する記事を掲載した。
記事は、日本のドラマなどでよく見かける木造住宅について、「きれいで温かみがある」と称賛。多くの中国人もうらやんでいるという。では、なぜ中国ではほとんど見かけないのだろうか。その理由の1つとして「コスト」の問題があるという。木造住宅にコンクリート住宅と同じような防火、防水対策を施すのは非常に難しく、材料費や人件費、そして維持費も余分にかかると指摘。建築用に加工した木材はあまり流通していないためか、入手するには日本よりも割高であるとした。
2つ目には「防火の問題」があるという。中国の住宅は隣家と非常に接近しており、火災も多いため、木造だと容易に延焼してしまうのだという。しかしこれは、日本も都市部などの住宅街では同じ状況だといえるだろう。3つ目としては、木造だと「ほこりだらけ」になってしまうからだと分析。
最後の理由は「防水」面だ。木造の場合防水工事は必須だが、防水材料は陽にあたると劣化し、定期的な維持管理は欠かせない。この手間と維持管理費がコンクリートよりもかかるため、中国で木材住宅を建てるのは難しいと分析した。
いずれにせよ、中国で一般的でない木造住宅を建てるには、技術も材料も不足しているのは間違いなさそうだ。環境にも優しく、気候に合った心地よい木造住宅に住めるのは、中国人にとって非常に羨ましいことのようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
【関連記事】
欧米諸国だらけの「国家ブランド指数ランキング」に日本が入り込んだ件をどう見るか=中国
これが日本の姿だ!「日本がどれほど発展している国かを紹介しよう」=中国
中国人旅行客「韓国へはもう行きたくない」が「日本にはまた行きたい」=中国報道
訪れて初めて知る「神秘のベールに包まれた島国・日本」=中国
駐日中国大使館の公用車が日本車だという事実に賛否両論=中国報道