中国で近年、人気が高まっている日本犬。なかでも秋田犬は中国の一部富裕層の間でも人気となったが、忠実さと愛くるしさで世界中に愛好家が多くいる犬種だ。
映画化されたことなどで世界的な知名度を持つ忠犬ハチ公も秋田犬だが、東京・渋谷にあるハチ公像は写真スポットとして海外から訪れる旅行客にひそかな人気となっている。中国メディアの今日頭条は1日、「ハチ公像はなぜ旅行客に人気となっているのか」とする記事を掲載した。

 忠犬ハチ公の物語は主人が急死した後も渋谷駅前でずっと主人の帰りを待ち続けたという実話だ。2009年にハリウッドで映画化され、その物語は海外の人にも知られるようになった。この物語を知っていて渋谷のハチ公像を訪れる人もいれば、偶然通りがかってハチ公について知る人もいるだろうが、記事は「本当の愛犬家であれば、忠犬ハチ公の物語を聞いて涙を流さない人はいないだろう」とした。

 そしてハチ公像前を訪れた様々な国の旅行客の見解を紹介。香港から来た旅行客は、皆犬好きでハチ公物語も知っていたという。しかし「訪れてその人の多さに驚いた」とする。またオーストラリアからの旅行者も忠犬ハチ公にいたく感動し、周りの喧騒の中でひっそりとたたずむ姿に「ハチ公像の中にその魂を感じる」と述べていることを紹介した。

 一方で渋谷のスクランブル交差点や原宿、東京タワーを訪れた際に偶然通りかかったという人もいるが、ハチ公の物語を知って感動し写真に収めようと思ったというタイ人もいたという。また中国や台湾、イスラエルからの旅行客もいたが、なかには残念だった事として「人が多すぎて写真が撮りづらかった」という意見もあると紹介した。

 意外な場所が観光スポットとなるものだが、動物好きは世界共通であることから、ハチ公の忠犬ぶりは時代と国境を越えて人びとを感動させていることが窺える。
(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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