中国メディア・東方網は22日、大阪桐蔭の優勝で幕を閉じた全国高校野球選手権を実際に甲子園球場で観戦した、野球を趣味とする中国人記者が感じたことを紹介する記事を掲載した。

 記事は「毎年夏になると、各都道府県の優勝高校が阪神甲子園球場に集って全国大会を行う。
『夏の甲子園』と呼ばれる一大イベントになっており、今年はちょうど100回を迎えた。観客は史上初めて100万人を突破するほどの人気ぶりなのだ」と同大会について紹介したうえで、普段上海のアマチュア野球チームで投手をしているという中国人記者が18日の準々決勝以降の試合を現地で観戦したことを伝えた。

 観戦した記者は「野球を愛する人にとって甲子園はメッカのようなもの。そこに観戦に行くのはまさに聖地巡礼である。強者に挑戦し、己に打ち勝つ。1世紀の努力を経て日本の野球は世界のトップレベルに立っており、甲子園の精神は日本人1人1人の魂に刻み込まれているのだ」とその興奮を伝えている。

 そして、21日の決勝戦では試合終了後、球場の上空に虹が出たことに言及し、その写真を紹介。「この虹は最高のプレゼントだ。金足農業の選手たちが繰り広げた熱い夏を誉め称える同時に、厳しい練習により見事に結果を出した大阪桐蔭の選手たちへの祝福なのである」とした。

 その文面からは、野球好きである記者の高ぶった気持ちが伝わってくるようだが、この記者は甲子園のスタンドで観戦してもう1つ深い感銘を覚えたことがあったという。それは「ゴミを片付けて帰る観客たち」だ。

 記者は「今年のサッカー・ワールドカップで日本サポーターが進んでゴミを片付ける光景が多くの人に深い印象を与えた。
そして、21日の甲子園の決勝でも、私たちは試合後に観客たちが同じような行動を取ったのを目撃した。日本にやって来て、この『驚くべき行動』が、実は彼らにとっては生活の一部分にすぎないということにようやく気付いたのである」と驚きをもって伝えている。

 中国大陸は日本や韓国、台湾とは異なり、野球の文化が根付いておらず、知名度も人気も非常に低い。それゆえ、この記者のように野球を愛し、甲子園の感動に共感する人が中国大陸にもいるということに、少々の意外さと同時に嬉しさを覚えた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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