中国メディア・東方網は7日、どうして日本のサッカー選手はほとんどタトゥーをしていないのかとする記事を掲載した。

 記事は、今年行われたワールドカップ・ロシア大会にて、多くのスター選手のタトゥーが観衆の注目を集めたとし、一部の選手は家族の名前をタトゥーとして入れ、ピッチ上で自らを奮い立たせていたと紹介。
欧米文化ではタトゥーは自己表現の1つとみなされ、南太平洋の国々でもタトゥーは民族性や伝統性、習慣性を帯びたシンボルになっていると伝えた。

 そのうえで、東アジア文化においてはタトゥーに対してネガティブなイメージが存在すると指摘。「特に日本ではタトゥーは強烈に否定され、タトゥーを施した人は闇社会と一定のかかわりがあると認識される。しかもこの考え方は深く人の心に入り込んでおり、短期間のうちに変えるのは難しいのである」とした。

 そして、W杯に出場した日本代表選手が誰一人としてタトゥーを施していなかったと紹介するとともに、一見やんちゃそうな本田圭佑選手でさえも「お金をかけてヘアスタイルで何かをアピールしても、タトゥーを入れるという自己アピールはしない」と説明。さらには、W杯を観戦した日本の中学生サッカー選手が「どんなスターであっても、タトゥーを入れているのは見たくない」と語ったことを伝えている。

 記事は、日本でタトゥーに対して嫌悪感が根深い背景として、江戸時代には刺青が犯罪者の象徴であり、そのイメージが深く根付いてきたからであると指摘。公衆浴場や温泉など、日本には刺青を入れた人の入場を認めない公共の場が少なからず存在すると紹介した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


【関連記事】
複雑でおなじみの東京の地下鉄路線図をおもちゃにしてしまう、日本人の頭の柔らかさ=中国メディア
北海道の大地震で、札幌の街を一変させた「現象」に中国メディアが注目 
日本旅行した中国人観光客、「すごく良かったけど、これだけは・・・」と語ったのは?=中国メディア
日本の「ご当地文化」は、日本の豊かさや美しさを知るきっかけになる=中国メディア
欧州にも認められた中国を代表する果物、たったハエ一匹で日本に輸入を拒まれた!=中国メディア
編集部おすすめ