台湾メディアの中時電子報は30日、大雨の影響で各地の道路に陥没が発生している台湾高雄市において、道路の品質の低さに対して不満の声が上がると同時に、日本を比較対象にしたうえで「日本ならこんなことは起きないはずだ」といった声があがったことを伝えた。

 報道によれば、昨年に大雨が降った影響で、高雄市内では各地の道路に約5000箇所もの陥没が発生しているという。
掲載された写真を見ると、アスファルトの下にある地盤が雨で流されたしまったのか、道路には非常に大きな穴が空いている。深さは数十センチほどのように見えるが、穴があまりにも大きすぎるため、自動車が通ることは到底不可能だ。

 高雄市内の道路に大きな穴が5000箇所も存在すれば、交通や物流に深刻な影響をもたらすであろうことは想像に難くない。これに対し、台湾のネット上では「日本と台湾の道路工事を比較し、日本のように品質の高い道路を作って欲しい」との声があがったという。

 記事は、台湾のネットユーザーがこのほど、日本と台湾の道路工事の様子を比較したうえで、日本と台湾の道路の根本的な違いは「アスファルトの厚さ」にあると指摘し、日本では道路の舗装に使うアスファルトの厚さは約20センチはあるが、台湾は6ー7センチほどしかないと主張。この厚さでは日本の道路ほどの耐久性があるはずがないと批判した。

 さらに、日本の道路のアスファルトは一層ではなく、複数回にわたって敷設することで複数の層を作っていると指摘する一方、高雄市の道路は「一回敷設しただけで終わり」だと主張。台湾のネットユーザーが、高雄市の市長に対し、道路の品質改善を呼びかけたことを伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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