7月1日から上海でごみの分別が始まることになり、戸惑いを感じている上海市民は多いようだ。中国メディアの捜狐は27日、「中国人は今まで日本の清潔さに羨望の眼差しを向けてきた」としながらも、「自分たちでごみ分別を行おうとすると、不満や批判の声が噴出した」と伝える記事を掲載した。


 記事は、「上海市生活ごみ管理条例」が7月1日から施行されることを紹介し、上海人は「史上もっとも厳しいごみ分別」に直面していると伝えた。具体的な分別方法は「有害ごみ、リサイクルごみ、生ごみ、その他」の4種類の区分で、一見するとそこまで複雑には感じられない。しかし、もし分別せずにごみを捨てた場合は50元ー200元(約780円ー3130円)以下の罰金が課され、悪質な場合はごみが回収されないばかりか、信用管理システムに情報が掲載される可能性も生じるとし、今までより厳しい制度になっていると指摘した。

 また、最も上海市民を困惑させているのは「ごみの分別区分が曖昧で分かりづらいこと」だと主張。なぜなら、中国語では4つの区分を「有害ごみ、回収ごみ、濡れごみ、乾いたごみ」と表示していることから、使用済みのティッシュ、紙おむつ、生理用品等が「果たして濡れごみなのか、乾いたごみなのかが分からない」と指摘し、ネット上では様々な誤情報が飛び交い混乱しているという。

 なかには、分別基準を「豚」を用いて説明する人もおり「豚が食べるものは濡れごみ、食べないのが乾いたごみ、食べて死んでしまうのが有害ごみで、売って豚と交換できるのが回収ごみ」と発信していると伝えた。

 これまで中国には厳しいごみ分別区分がなく「いつでも、なんでも」捨てられるのが普通だった。それゆえ中国のネット上では、上海人がごみ分別で新たな習慣を身に着けるには「家族全員でごみの分別テストを行い、繰り返し努力と練習を重ねて分別を修得しなけらばならない」といったジョークも飛び交っている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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