海上自衛隊が14日に相模湾で行う観艦式に対し、中国は052D型ミサイル駆逐艦「太原」を派遣するという。同駆逐艦は8日に浙江省舟山市にある軍港を出発し、日本に向かう予定となっている。


 中国メディアの今日頭条は7日、中国の052D型ミサイル駆逐艦が日本を訪れるのは今回が初めてであることを強調する一方、中国海軍の軍艦は近年、大幅に性能が向上しており、もはや日本の軍艦を羨む必要はなくなったと論じる記事を掲載した。

 記事は、「日本と中国は隣国同士でありながら、歴史的要因を理由に中国海軍は2007年11月まで一度も日本を訪れたことがなかった」と指摘。そして07年11月に日本に派遣されたミサイル駆逐艦「167艦」をはじめ、これまで中国海軍が日本に派遣してきた駆逐艦はいずれも「日本の艦艇に比べて特に大きな強みが見られず、むしろ大幅に劣る場合もあった」と主張した。

 しかし、052D型ミサイル駆逐艦はこれまで派遣されてきた艦艇とは違うとし、大きさは自衛隊のこんごう型護衛艦やあたご型護衛艦に劣るものの、レーダー性能は052D型ミサイル駆逐艦がより先進的であり、あきづき型護衛艦に比べれば明らかに優位にあると主張した。

 さらに、中国人民解放軍は伝統的に「最新鋭の軍艦を他国に派遣しないのが通例となっている」と紹介する一方、近年は052D型ミサイル駆逐艦が他国に派遣される回数が増えていると紹介。つまり、これは中国が建造中の「055型駆逐艦」がもはや「単なる試験艦の域を超えて、中国海軍の実力を高める軍艦」であることを意味していると主張し、もはや中国は自衛隊の先進的な艦艇を羨む必要はまったくないと強調した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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