中国メディア・東方網は23日、日本では災害に備えたり、交通事故を防いだりするために、街のいたるところにマークや注意標識が設置されているとする記事を掲載した。

 記事は、日本では台風や地震などの自然災害が頻発しており、災害から身を守るための国民教育が行われていると紹介。
学校に通う子供たちの防災や安全の教育を重視するほかにも、街のいたるところに「災害時避難所」の案内や、海抜の高さなどを表示した標識が設置されており、こういった部分においても非常にこまやかな取り組みが行われていると伝えた。

 さらに、高齢者や体の不自由な人などの交通弱者向けに、一部の歩行者用信号機に音声システムや専用の押しボタンなどの補助装置が取り付けられていることも紹介している。

 また、「日本人はモラルが高い」と言われているものの、実際に日本に行ってみると交通ルールを守らない人を少なからずおり、赤信号にお構いなく歩行者や自転車が横断する様子などを見かけると指摘する一方で、街には交通違反をしないよう留意させる警告の標識や看板が数多く設置されているとした。そして、「自然災害にしても、交通事故にしても、日本人は安全に対して高い警戒性を持っていると言わざるを得ない」と結んでいる。

 記事が紹介しているように、これまで中国のネット上では「日本人はみんな交通ルールを順守する」、「日本人はみんなマナーを重んじる」といった話がまことしやかに流されてきた。短期間の日本旅行で実際にこのように感じる中国人観光客もいるだろうが、一方で「日本人だってマナーの悪い人がいる」、「日本人だって信号を守らない」という印象を抱いて帰る人もいるはずだ。

 自然災害に備えるための標識や案内は別として、交通に対する注意や警告の看板や標識が増えていくのは、ルールやマナーを守らない人が少なからずいることも要因の1つであることを忘れてはいけない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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